食用すっぽんの歴史は非常に古い

すっぽん物語

食用としてのすっぽんの歴史は非常に古く、日本では縄文時代まで遡ることも可能で、人々の健康を支える食品として重宝されていました。

 

縄文時代には今よりも海水面が高かった時期があるため、人々が容易に海産物を入手できる環境でしたが、実際には大きな変化も経験しています。

 

縄文海進が停滞していた時期には、淡水域で水揚げされるすっぽんは、貴重なタンパク源になったと考えられますから、縄文時代の遺跡からはすっぽんの骨が発掘された例があります。

 

中国では明確な形で歴史に残り、医食同源の思想がある東洋医学の発達とともに、紀元前の昔から研究が進められてきました。

 

すっぽんは紀元前の周の時代に献上されたとする記録もありますが、薬膳や本草学の分野においては、明確な分類が行われてきました。

 

中国で最古の薬学書となる神農本草経にも記述があるため、2000年ほど前には成分の効果を把握して、皇帝のための薬膳料理で使っていたと考えられます。

 

薬膳や漢方では、すっぽんの五味は甘味に分類されて、滋養強壮効果が高いことが知られています。この知識については、神農本草経だけでなく、明代に編纂された本草綱目の記述からも明らかです。

 

中医学の伝統では、すっぽんは五臓のうちの肝臓と腎臓にも良いとされるため、弱っている精力を増進させる効果も高いことが分かります。

 

日本の漢方の分野でも効果の研究は進められ、近代化以降には庶民も食べる食材として、幅広い分野で利用されるようになりました。

 

しかしながら、各地の河川や沼地ではすっぽんの枯渇が問題になったため、養殖も盛んに行われるようになっています。

 

養殖技術の発達によって、今では安定した量を供給し、滋養強壮効果の高いサプリの原料としても使われています。